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「言葉の階(きざはし)」第十章:BSニュース


「言葉の階(きざはし)」第十章:BSニュース

特別連載企画 第十回  ~ BSニュース 
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日本ハムファイターズの大谷翔平選手が今年、大リーグ ロサンゼルスエンジェルスに移籍した。
テレビにあまり映らなかったせいか、さほどすごい選手とは思っていなかった。
160キロを超える日本人最速のストレート。打っても類まれな長距離ヒッター。
それを知りつつも一流選手と思わないのは、勝ち星、防御率、沢村賞、
ホームラン王などの記録やタイトルとは無縁だったということがあるのかもしれない。
どこかで記録の持ち主を思う以上に評価しているのだろう。だから私は大リーグでの活躍にはクエスチョンマークだった。
今シーズン、大リーグの試合に興味がある。観るようになった。という人が結構いると思う。
何といっても、NHK衛星放送BS1は誰よりこの大谷出場予定の試合中継を流す。
おかげで、エンジェルスの打順はなんとなく覚えてしまい、必然的に応援するようになる。
マー君、ダルビッシュ、前田と日本人選手で活躍している選手がいるにも関わらず、だ。
簡単に大谷選手のことを説明しよう。岩手県花巻東高校出身23歳。当時からエースで4番だが、抜きん出た能力を秘めていた。
甲子園では同期の藤浪{阪神}ほど成績を残したわけではないが、ドラフト1位で日本ハム入団。
本人の希望を受け入れた栗山監督の下、投手兼打者を実践。
プロ野球入団時より大リーグ志向が強く、本年度より二刀流選手のままエンジェルスに移籍。193cm 97㎏。
野茂、イチロー、松井、松坂といった選手たちが大リーグで活躍。
日本人選手でも大リーグで実績を残す、いやトッププレーヤーとしてチームを引っ張る存在になれることを示した。
大谷にはそのような実績はなく保証もない。
だが、二日前、投手としてマウンドに立っていたのに今日は5番打者としてバッターボックスにいるという、
まさに夢のような話を実践しているのだ。「大リーグでリトルリーグみたいなことが行われている。」
これは、日本人選手が大リーグで活躍する云々の話ではない。
大リーグのプレースタイルそのものを変えかねない。おかげで、エンジェルスは観客増、グッズの売り上げも右肩上がり。
テレビで流れている野球中継は現地のLIVE映像を流し、それを日本で見ている解説者、実況が声をはさんでいく。
小早川、石井一久、武田・・・比較的地味な解説者がなかなかいい。説明がわかりやすく、肩の力がない。
ところで大リーガーは一般的に、日本と比べると、選手の打率はさほど高くない。
だが、ここでストライクをとれなかったことで、ストライクを投げざるをえなかった。
コースを間違えてしまい、次投げるところが難しい。そして・・・これらが影響して一発を浴びる。
そんな恐ろしさがある。バッターをしとめるには一連の投球がすべて連動している。その流れが大切なことがわかる。
打率は低くても、長打率の高さ、得点圏に走者がいる時の被安打率などやはり緊迫する。
単に打率だけでは計り知れない怖さがある。

ところで、この野球中継でもNHKは容赦なく1時間に1回ニュースを挟む。
海外の映像だし、衛星放送だからなんとなく海外のニュースが流れてくるような気がするが、
もっぱら日本の話題である。「上野動物園のパンダ・・・」なんて流れてくると、思わず拍子抜け。
「次のニュースが重いんだな」と勝手に想像していると、「BSニュースでした」で終わってしまう。
NHKは模範的な国営放送というべきか。
どうも番組の途中でニュースが流れてくると、
何かとんでもない事故が起きたかと思ってしまうが、単純に私の思い過ごしのようだ。
ニュースはその番組として枠がないと落ち着かない。
どこかアナログ的だな、それにしてもニュース以上にニュースな出来事を中継で見られる時代になっている。
 

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