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「言葉の階(きざはし)」第十一章:スポーツ界のいやな雰囲気


「言葉の階(きざはし)」第十一章:スポーツ界のいやな雰囲気
特別連載企画 第十一回 ~ スポーツ界のいやな雰囲気 
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昨年末から、日本のスポーツ界でいろいろな不祥事が発生している。
その多くが競技団体、チームなどによるパワハラときているからたちが悪い。
まずは大相撲。現役のモンゴル出身の横綱が地方巡業の折、
他の部屋に所属しているやはりモンゴル出身の力士たちと宴席を実施。その席で暴行に及ぶ。
理由は・・・「態度が悪い」後日、横綱は角界を退く。

次に騒がれたのがレスリング協会。オリンピック金メダルを獲得した女子選手が、
練習の場を広げたいと、強化部長に申し出る。
が自分の指導では満足できず、広く練習を求める選手に会場すべて取り上げる。
さらにバトミントンで、辣腕のコーチが選手への賞金を着服。所属企業から契約解除。
オリンピック候補の女子ペアが所属企業を離れ、このコーチについていくと表明。
そして今度は学生スポーツ。しかも日大アメリカンフットボウルによる違法タックルだ。
ここで、日大は「危機管理」の処理に関し、見事なまでに誤った対応をした。
事の起こりは関西学院大学との春のオープン戦において、相手QBを個人的に狙った反則タックル。
大学アメフト界は関西の関学、京大に関東の名門 日大が挑むという図式。
その2校が春に試合をする。両チームにとっては今シーズンを占う定期戦だ。
この試合で日大のディフェンダーが関学QBに対して、怪我を負わせるかのように反則を繰り返した。
なぜ?・・・監督、コーチの指示という噂がまことしやかに流れてくる。
同時にその時のプレーがネット上に流れるようになった。正直大したことでもないだろうと思っていた。
速やかにお詫び、見舞いをし、原因を明確にして、二度とこのようなことを起こさないことを伝えればいい。
ところが動きがない。やがてテレビのワイドショー的番組はこぞって特集を組み始めた。
おなじみの芸能人が本気になって苦言をまくしたてる。
聞けば被害に遭った選手は医療機関に通うようになり、加害者側は何ら行動を起こしていない。
関学は文書で日大に問いただしている。これが事件後2週間経過した状況だ。
本当かよ?2週間たってもお見舞、お詫びに行ってないって・・・どういう神経しているんだ。
そうこう言っているうちに加害者の選手が記者会見を行った。
お詫びの意をはっきり表し、どうしてこのようなことが起きたか明確に話す。二十歳の若者に教えられた会見だった。
今回のプレーは監督、コーチの指示である。
このところろくに実践的な練習をさせてもらえず、精神的に追いこまれていた。

あのQBに負傷を負わせるのなら、試合に出させてやる
見舞いに行くことを申し出たが、拒否された。
以上、普通の感覚では信じられない監督、コーチの判断である。この記者会見に同席しないのも当然だ。
日大の監督は囲み取材でも「カンセイガクイン」を「カンサイガクイン」と言い続け、
それを周囲の誰も訂正しない。おそらくこんな問題、時間がたてば収まる。
と高をくくっているというのが明らかだ。

「どこの大学だって・・・」「すぐに騒ぎもおさまるだろう」そんな想いもあったろう。
しかし、これだけ画像が露出する時代、ニュースが誰の耳にも入ってくる時代、そんなに甘いもんじゃなかった。

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