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「言葉の階(きざはし)」第四十章:友情

2020年12月14日 月曜日

「言葉の階(きざはし)」第四十章:友情
特別連載企画 第四十章 ~ 友情 ~

 

高校受験から早半世紀の歳月が経とうとしている。
人生で初めて経験するふるい落とし、受験。
あの頃、通っていた中学の生徒の多くは、私立の高校に誰も振り向かず、
公立の高校に進学することだけを考えていた。
男子は旧制中学の名残をとどめる都立小山台高校への進学を目指し、
女子はグループを組みがちな私立よりは都立の方が安心と、
それぞれ自分に合う高校をめざしていた。
当時の入試は英国数の3教科。
その中で、国語の試験には小論文があり、点数の20%程度が割り当てられる。
朝日新聞の天声人語、読売新聞の編集手帳、
毎日新聞の余禄などよく読むようにといわれていた。
友人と「身近なテーマがいいよね。
クラブのこととか、友達のこととか、普段考えていること・・・」
と口にしていた。この普段考えていることというのが当てにならない。
身近なことというのは、それゆえに論理立てて考えない。
英文和訳で凡その意味がわかると、しっかり日本語におろさないのと同じである、
しっかり自分の言葉で著さないと理解したことにはならない。
その時のテーマは「友情」だった。

 

(さらに…)

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